MGガイド概要
各部の名称 - 『ボール+プレーンガイド』の特長 - 使い方 - ボールガイドのL寸法の選び方
各部の名称
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『ボール+プレーンガイド』の特長
MGガイド MGEシリーズ MGFシリーズに採用しています。
その機能とは…
ボールガイド部がガイドポストの調心を行ないます。 ボールガイド部がプレーンガイド部までガイドポストを案内します。 ガイドポストがブシュと嵌合したのちはプレーンガイド部が精度を維持します。
その結果  1. プレーンガイド形式でありながら、上型の着脱が容易です。
  2. 型合わせやメンテナンス時の金型組立時間を短縮できます。
無給油ブシュ
またMGFシリーズでは固体潤滑剤を埋設した無給油ブシュを採用していますから給油の手間もかかりません。
使用上の注意
1. このガイド形式では、ブシュホルダ(上部)が他のMGガイドよりも厚くなっていますので互換性に注意してください。
  2. 大形の金型に適応するため、クリアランスが大きくなっています。
  3. 下死点にてホルダ同士が衝突する使い方はやめてください。
ボールガイド部が破損して上記の機能が失なわれます。
各タイプの特長と選び方
プレーンガイド
ブシュレスタイプ 焼入れブシュタイプ
■MGシリーズ
もっとも一般的な用途に広く使われており、焼付きにくく、安価であるという特長があります。しかし、製品精度が高い場合・生産量が多い場合には適しません。
■MGSシリーズ
MGシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGDシリーズ
MGシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGBシリーズ
高耐摩耗、長寿命ですが、金型の偏心荷重や精度の落ちたプレス機械を使用した場合に焼付き易く、潤滑に充分注意しなければなりません。
■MGBSシリーズ
MGBシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGBDシリーズ
MGBシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
ボール+プレーンガイド
ブシュレスタイプ 無給油ブシュタイプ
■MGEシリーズ
このシリーズは、MGシリーズのベースを大きくした強力形であることに加え、ボールガイドとプレーンガイドを複合したガイド形式を採用して金型を組立てる際のポストとブシュのくいつきを防止しています。
■MGESシリーズ
MGEシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGEDシリーズ
MGEシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGFシリーズ
MGEシリーズと同じくボール+プレーンガイド形式ですが、ガイド部は固体潤滑剤を埋設した無給油ブシュタイプです。無給油運転が可能ですから給油の手間がかかりません。
■MGFSシリーズ
MGFシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGFDシリーズ
MGFシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
ボールガイド
ボールリテーナ可動支持タイプ ボールリテーナ固定支持タイプ
■MGTシリーズ
ボールガイドは、高耐摩耗、長寿命で焼付かず、潤滑にも気を使うことが少なく、しかも組立てが楽であるなど、数多くの特長があります。小物から大物までの幅広い用途をもっています。
■MGTSシリーズ
MGTシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGTDシリーズ
MGTシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGNシリーズ
MGTシリーズと同じくボールガイドですが、ボールケージの上限ストッパの構造が違います。構造が簡単強固[従来のように樹脂カラーでなく、一体ポスト形になっている]でこわれにくい点では、このMGNシリーズのほうが優れています。
■MGNSシリーズ
MGNシリーズにボルト、ノックピンを付属した製品です。
■MGNDシリーズ
MGNシリーズにノックピン用穴加工とボルト、ノックピンを付属した製品です。
検査事項 略図 許容差
下面とポストの直角度 100につき0.03以下
上面とブシュ内面の
直角度
100につき0.03以下/プレーンガイド
ポスト・ブシュの硬度  
SUJ2: 62±2HRC
S45C: 55HRC以上
(ポストは高周波焼入れ)
プレーンガイドの
クリアランス
(ブシュ内径)-
(ポスト径)
ポスト径 19,25 31,32 38
MG・MGB 4〜16μm 6〜20μm 6〜20μm
MGE 10〜40μm 10〜40μm 15〜45μm
MGF 10〜30μm 10〜30μm 15〜35μm
ポスト径 45,50 60 80
MG・MGB 8〜24μm 16〜32μm 30〜50μm
MGE 15〜45μm 20〜50μm 20〜50μm
MGF 15〜35μm 20〜40μm 20〜40μm
ボールガイドの
プリロード量
(ポスト径)+
(ボール径)×2−
(ブシュ内径)
呼び径d 19,25 31
プリロード量 23±7μm 29±7μm
呼び径d 38 45,50
プリロード量 32±6μm 35±7μm
呼び径d 60 80
プリロード量 37±7μm 41±7μm
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使い方

パンチホルダ・ダイホルダの2枚の板に、このMGガイドを2本ないし4本セットすれば、1台のダイセットができ上がります。とくにダイセットが大形になりますと、ポスト・ブシュ固定形の標準タイプでは、ホルダの加工とか金型の取り付け、あるいは型合わせに不便ですし、またダイセットも高価になりますので、このMGガイドを購入してそれぞれの型工場でダイセットに造りあげるようにしますと大変有利な面が多いのです。
当社では、このMGガイドを標準ダイセットに準じて製作をしておりますから、これを2枚のホルダにネジ止めノックするだけで、高精度なダイセットができ上がります。


パンチホルダ・ダイホルダになる2枚の板の平行度・平面度は、良いダイセットができるかどうかの重要なポイントになりますから、少なくとも100mmについて0.015mm以内になるよう精密仕上げをしてください。この目的に沿ったものとして、当社製品の<プレシジョンプレート>は平行度・平面度とも十分満足できるものであり、それに直角基準面も作ってありますから、ご利用いただくには最適のものです。
次にMGガイドを取り付けるネジ穴をパンチホルダ・ダイホルダにあけますが、穴面とりは大きめに、そして最後にオイルストーンで完全に穴の縁に出たカエリをこすり取ります。これが完全でないと、MGガイドがホルダ面に密着せず曲って取り付いてしまいますから、組立精度が悪くなり、スムーズに動きませんのでご注意ください。
2枚のホルダの間に平行台をはさみMGガイドをネジ止めしますが、ネジを手で回して無理なく入るようでなくてはいけません。もし堅い場合にはMGガイドのキリ穴を少し拡げてください。そのようにして全部のネジをまんべんなくしっかりと締めつけ、最後にMGガイドとホルダに2本づつノックピンを打ちます。
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ボールガイドのL寸法の選び方

まず下図のように、上台がポストから離れた状態[I]から上台が降りてきて、ボールがポストとブシュの間に挟まってガイドし始める状態[II]、そしてボール全部がポストとブシュの間にあって完全にガイドし切った状態[III]…、このような動きが上台の上下にともなって繰返し行われます。そして、もちろんパンチとダイがかみ合う時が[III]の状態になるようにすべきです。というのは、その時もっとも上台が精度的に安定し、また横方向の力に対しても抵抗力が高いからです。このMGT、MGNシリーズは[III]の状態の時に、上台の上面とボールリテーナの上面とL寸法の上面の3つが合致するように設計されています。したがって、L寸法はパンチとダイがかみ合った時の金型の高さに合わせて選べばよいわけです。[下図参照]この合う程度は、それほど、厳密である必要はなく、±10mm程度の範囲で合っていれば何等支障は起こりません。
またプレスストロークをS寸法、K寸法の2倍以上にとれば、ストッパの働きにより1ストローク毎にボールリテーナの高さが補正されます。[下図参照]

■MGTシリーズの場合 ■MGNシリーズの場合

■ご注意
(1) MGNシリーズを使用する場合、上台より凸出した部分を逃がすために、パンチホルダに逃がし穴をあけておく必要がありますが[右図参照]、[上台より凸出している部分の高さ]+[型の再研磨代]よりパンチホルダが厚くないと、ポスト上端がパンチホルダ上面より突出するようになることにご注意ください。
(2) MGTシリーズを使用する場合、普通逃がし穴は必要ないとはいうものの、リテーナストッパの高さと型の再研磨代を考慮に入れてL寸法を選ばないと、パンチホルダ下面に衝突して破壊事故につながる恐れがでてきます。その時はパンチホルダに逃がし穴が必要になります。
(3) L寸法を短くとり過ぎると、上台と下台が密着してそれ以上縮まらなくなることがあります。とくにL寸法の短かいサイズを使う時はご注意ください。
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