ニードルローラーガイドセット概要
特長 - ご検討の際の注意 - 用途 - 取付穴加工基準 - 組立手順
特長
■ニードルローラーのWトライアングル配置!!
ボールの数倍の接触面積をもつ「ローラー」を六面に配置し、ポストとブシュ間のローラーに数ミクロンのプリロードを与えることにより、ダイセットの高剛性・真直性はもちろん、軽快な上下ストロークと、安定した精度を長期間維持し、高速断続運転・振動に対する耐久性も一段と向上しました。
Wトライアングル配置
 
点接触から線接触へ
安定のよい三点支持を2重に組合わせたローラー配置により、プレーンガイドにせまる剛性を実現しており、ボールでは得られない剛性・精度・高速性能を発揮します。 ボールとローラーの接触面積比は約10倍の差があり、ローラーの採用によりガイドポストとガイドブシュ間の剛性がUPします。
 
ボールの場合、予圧量を0.01〜0.02mmまで高めて、剛性UPをはかっていますが、ボールの突入時のショックが大きく、振動が発生します。
ニードルの予圧量を数ミクロン程度に保っており、スムーズな動きと突入ショックを少なくします。
■リテーナの高機能樹脂一体成形に成功!!
含油性樹脂の一体成形パーツに「ニードルローラー」を圧入した、一体形リテーナの開発により、ローラーの脱落もなく、長時間の使用に耐えることができ、トータルコストの低減を約束します。
■各部の名称
(1) ガイドブシュ
熱処理硬さは60HRC以上で、軌道面はRa0.2μm以下に仕上げています。外径の上部には接着剤用の溝がもうけてあります。
(2) ローラーリテーナ
含油性高機能樹脂の一体成形により、充分な強度があります。また、アンダーカット形状のポケットにニードルを圧入する構造と外側が油溜りになる形状により、耐久性にも配慮しています。
(3) ニードルローラー
高炭素クロム軸受鋼のベアリング用ニードルを選別使用しています。
(4) リテーナスプリング
ローラーリテーナを支えるスプリングを専用に設計してあります。この部品はオプションで用意しています。
(5) ガイドポスト
総焼入硬さは60HRC以上で、軌道面はRa0.1μm以下の鏡面仕上げになっていますから、スティックスリップのない「スムーズなころがり」が得られます。
(6) 合いマーク
ガイドブシュ下面とガイドポストのツバ部側面の合いマーク位置が一致するように組合わせてください。合いマークが一致した時に最適になるように調整してありますから、必ず確認してください。
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ご検討の際の注意
ニードルローラーガイドの性能を発揮していただくために、ご検討の際に注意していただく事項を以下に示します。

プレス加工中に上死点でガイドポストからガイドブシュが離れないように、ガイドポストの長さを選択してください。
ポストとブシュが嵌合する時にプレス機のスライドのズレを補正することになり、ガイド部品に過大な負荷がかかります。また、ローラーリテーナは全長を変更することができませんので、プレス加工時の動作も考慮した上でご検討ください。

ガイドの摺動部分に抜きカス等のゴミが付着する場合は、ガイド全体を市販のカバー等で保護して使用してください。
ニードルローラーは線接触して転動するので付着したゴミ等の異物を巻き込みやすく、早期に性能が低下してしまいます。

できるだけニードルローラーが1回転以上するストロークで使用してください。
ニードルローラーが1回転しない条件(ストロークが直径×3.14未満)では、ニードルローラーの1部の箇所だけに繰返し負荷を受けるために摩耗の進行が早く、ニードルローラーの真円度と円筒度が悪化して早期に性能が低下してしまいます。

ガイドの摺動部分には定期的に潤滑油を給油してください。
軌道面とニードルローラーの錆を防止し、混入したゴミを洗い流すために定期的な給油(潤滑油または潤滑グリス)が必要です。製品が油を嫌うために使用できない場合は、発生した錆や付着したゴミでガイドが摩耗し、早期に性能が低下してしまいます。

ダイセットは加工歪の影響にも配慮し、組立精度に注意して製作してください。
ダイセットの組立精度はガイドの性能に影響します。手順をこちらに掲載していますので、組立の際の参考にしてください。

使用するプレス機は、精度等級や精度検査の結果を考慮して選定してください。
悪化したプレス機の精度をガイド部品だけで改善することはできません。使用するプレス機の精度も合わせてご検討ください。
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用途
極薄の金属および樹脂材料の高品位打抜き金型
スイッチ・リレー部品・金属箔・プリント基板・フィルム・シート等

微細加工または比較的厚い素材の高速加工金型
ICリードフレーム・モーター部品・コネクタ等

専用機・精密機械のガイド
プレスユニット用・位置決め制御用・治具用等
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取付穴加工基準
ポスト側 ブシュ側
■取付加工寸法表 (mm)
d GR DR H F K C M J 吊りボルト
20 48.5 37 50 30 30 1.5 M6深さ12 8.5 M10
25 57 44 58 35 34 1 M6深さ12 10.5 M10・M12
32 67 54 68 40 38 1 M6深さ12 12 M10・M12
40 84 68 86 50 48 2 M6深さ12 16 M12・M16
50 94 78 96 55 55 2 M6深さ12 16 M16・M20
M、J寸法は、ポスト位置合わせキーの取付穴寸法です。オプション品ですから使用しない場合は不要です。
プレートとガイドの間のすきまは、C寸法の最小値の目安としてください。
吊りボルトの径は、ホルダの厚さと重量により選択してください。
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組立手順
■ガイドセットの組立手順
ガイドポスト取付穴のカエリをオイルストーンで完全に除去し、取付穴の内面とガイドポストの圧入側を清掃した後に、圧入側を手ではいる所まで入れます。オプションの「ポスト位置合わせキー」をガイドポストのツバ部基準面に当てて仮止めし、位置合わせ可能か確認します。ホルダ裏側から脱着座金を通したボルトを締込み、ガイドポストを固定します。なお、取付の際はハンマを使わないでください。 固定したガイドポストにはリテーナスプリング、リテーナの順で取付け、合いマークを合せてガイドブシュを嵌合します。ガイドポストを固定したホルダ上に2枚の平行台を置き、その上のガイドブシュを固定するホルダを、ガイドにぶつけない様に注意して載せます。全てのガイドブシュを上下スライドさせて取付穴との干渉をチェックし、上側のホルダの位置を調節します。接着面の油や汚れ等は、溶剤で洗浄しておいてください。 ガイドブシュの外径接着溝に金属接着剤を塗布し、取付穴に挿入します。ガイドブシュ上側の端面がホルダから飛出さない位置に仮止めし、接着剤を硬化させます。接着剤が硬化するまでは移動せず、静置しておいてください。嫌気性金属接着剤は、ハメアイ部だけが硬化しますから、外側にハミ出した分は後で拭き取ることができます。オプションのポスト位置合わせキーは接着剤で固定されないように取外しておいてください。
■ガイドポストの着脱手順
上型と下型を分離し、下型のガイドポストに組付けてあるリテーナとリテーナスプリングを取外します。オプションのポスト位置合わせキーをガイドポストのツバ部基準面に当てて固定します。次にガイドポスト裏面にあるボルトをゆるめ、脱着座金を取外します。脱着座金側に金属棒を挿入し、ガイドポスト圧入側をハンマで打って取外します。作業は、取付穴の内面やタップ穴を傷つけないように注意して行なってください。 ガイドポスト単体にリテーナスプリング、リテーナの順で組付け、合いマークを合せて上型にあるガイドブシュに嵌合します、上型上に2枚の平行台を置き、その上にガイドポストを固定する下型を、ガイドにぶつけない様に注意して載せます。全てのガイドポストを上下スライドさせて取付穴との干渉をチェックし、上型のホルダの位置を調節します。オプションのポスト位置合わせキーを使えば、この調整作業が簡単になります。 取付穴の内面とガイドポストの圧入側を清掃した後に、圧入側を手ではいる所まで入れます。ホルダ裏側から脱着座金を通したボルトを締込み、ガイドポストを固定します。なお、取付の際はハンマを使わないでください。
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